コンパクトデジカメは、一眼レフのように背景をぼかすことが、できない。
だから、一眼より劣っているかと言えば、そうではないと思う。
要するに、そういう写真を撮る道具ではない、というだけだ。
コンデジの醍醐味のひとつは「広角パンフォーカス」ではないだろうか。
「広角パンフォーカス」には、撮影者の意図を超えて、いろいろなものが写り込む。
上の平塚七夕祭りで撮った写真(「広角パンフォーカス」ではないが)には、よく見ると、右側に「中南海」というタバコが写っている。
「中南海」は中国のタバコであるらしい。
そういえば、チョコレートバナナを作っていた二人の若い女性には、確かに少しなまりがあった。
中国人だったのかもしれない。
もし彼女たちが中国人だったとしたら、と考えてみる。
なぜ日本にやって来たのだろうか?
日本をどう思っているのだろう?
日本で撮った写真の片隅にたまたま写っていた中国たばこをきっかけに、いつのまにか思いは社会や世界のあり方に向かう。
撮影者の腕なんて関係ない。
へたくそな写真でかまわない。
「何か」を撮れば、「何か」以外のものまで写ってしまう。
それは写真の大きな力だ。
写真を撮るときだけではなく、日常の基本スタンスとして「広角パンフォーカス」的な視点で世の中(世界)に対していたいと思う。









